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わたしのお気に入りー2)たつみやのタイヤキ [たべもの]

たつみやのたいやき.JPGないだ昼間のおさんぽフィールドで、旦那さんから電話がありました。こんな時はお昼ご飯にもうすぐ帰るから何か作ってというパターンが多いので焦って聞くとそうでもなく、「家にいないんだ、うん、わかった、大丈夫だよ」と言って切れてしまいました。そっか、いいのか、と鳥を見たりして過ごしてから買い物をして帰ると、テーブルに見覚えのある包み紙が!

「たつみや」のものです!中には1匹の鯛焼きが冷めて横たわっていました。たつみやは、世田谷区の下高井戸駅から商店街を少し行った交差点にある鯛焼きのお店です。明大前に会社があって、ずっと下高井戸や世田谷の北部中心で仕事をしていたのですが、そのあたりでは結構有名で、たいてい並んでいます。仕事の合間でたまに並ぶ人が5人を切っている時があると、会社にお土産で買っていました。といってもだいたいもっと並んでるし、時間もないのでなかなかそんなこともなくて、たいていは誰かが買ってきてくれて会社でよく食べたものでした。寒い時期だけの販売なので、人が並び始めると、ああもうそんな季節かと思ったりもしました。

三鷹には有名な鯛焼屋さんがあるのですが、たまにたつみやの鯛焼きが恋しく思って旦那さんに話していたので、世田谷も仕事でまわる旦那さんがお土産に買ってきてくれたのでした。喜ばせよう、一緒に食べようと買ってきたのに、一人で食べたんだなぁ。お茶もないまま。そうとは知らず、お昼つくらなくていいんだ!ラッキー!とばかりに遊び呆けてちゃってすまん!と反省しながらレンジで温めて久ぶりの鯛をほおばりました。


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わたしのお気に入りーその1)ダルジャンのティラミス [たべもの]

ダルジャンのティラミス.JPG那さんとたまに吉祥寺で外食するときに、よく行く地中海料理屋さんのダルジャン。お付き合いしだしてからなので、たぶんもう10年以上利用しているはずです。

大中の脇の細い階段を昇りきって扉を開けると、ちょっと薄暗いどこか懐かしいようなレストランの景色が奥まで続いています。テーブルには赤いチェックのクロスがしいてあり、夜ならばキャンドルライトがちろちろと揺らめいています。お店を仕切るマダムもいい雰囲気。

そこはランチコースだと1000円位でサラダも何十種類もあるパスタやピザの中から自分で選んだ1品と、パンやスープやデザートやドリンクもついてお得なのですが(A,B,Cコースがあり、値段で変わります)、私がこよなく愛するのは、そのデザートの自家製ケーキです。

私がしばしば頼むBランチには、ちょっとずつ3種類のケーキが楽しめます。その種類はお店まかせで、旦那さんとも違うので、分け合っていただくのですが(たぶん、いろいろ楽しめるようにしてくれているんじゃないかと思います)、その時に私的に運がいいと、ティラミスが入っているのです。旦那さんと私のケーキが被るのは、だいたい1種類のオレンジゼリーだけなので、毎回オレンジゼリー以外で4種類は食べることができるのですが、なかなかティラミスはやって来ません。

ここのティラミスは、苦味が絶妙で大好きなのです。食感もよそで食べるのに比べて、しっかりしていて味もしっかり濃い感じ。ディナーで行った時などはここぞとばかりに1皿頼むのですが、それだと700円くらいします。12~14センチ角くらいにとっても大きく切り分けてくれるので、旦那さんと陣取り合戦のように食べてちょうどいいのですが、これがランチデザートにちょこっと入るかどうかが結構な運だめしになっています。パスタを食べて、お腹いっぱい、そろそろコーヒーが運ばれてきて、デザートのお皿が近づいてくると、今日はどうだ!と心の中でドラムロールが静かに響きます。ジャジャーン!!とテーブルに載ったお皿にあの焦げ茶色の塊が無い時のちょっとしたガッカリ感。いずれにしてもどのケーキも美味しいので、満足感はあるのですが。。。

先月行った時、久しぶりにティラミスに当たりました!今年の初詣で凶を引いた私ですが、なんのなんの、結構いいこともあるものです!どんなに私が喜んでいたかはお店の人には伝わっていないんだろうなぁ。コーヒーをちびちび、ティラスをちびちびといただいて、大満足でした。ちなみに写真で一緒に盛り付けてある他のケーキはオレンジゼリーとチョコ味のムースです。他にもしっかりしたプリンだとか、ブルーベリーソースのかかった果物入りのクラフィティみたいなのや、しっかりしたチョコタルトだとかがあります。ディナーで以前はバニラアイスにエスプレッソがかかったアフォガードがあって美味しかったのですが、これはメニューから消えてしまいました。


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春眠暁を覚えるー夏鳥がおさんぽフィールドにやってきた! [自然ー鳥]

早朝の森.JPGこのところ1日中あくびをしているのは、まぎれもなく明らかにたった1つの理由があるからです。あんなに冬場、起きれなかったのに、毎朝4時に携帯電話のアラームが鳴るとベッドから転げ落ちるように起き、朦朧としながら着替えてコーヒーをポットに入れ、だんなさんを起こし、ゴミを出し、双眼鏡とカメラをぶら下げておさんぽフィールドに自転車を走らせると5時には到着します。そこから秋からいる鳥や1年間いる鳥たちの囀りを聴きながら、夏の鳥を捜しまわります。5時は4月のはじめにはまだ月が出て紺色の空で(写真のような感じ)、ダウンジャケットや手袋が必須の寒い朝でしたが、ようやく春らしい気温と明るさになってきました。

ウグイスが上水や森のいたるところから歌を響かせはじめ、シロハラの「モグラ!キュウリ!ツリリリ~!♪」と勝手に聴きなしをしている歌声や形容しがたいアオジやメジロの歌声が、はじめは暗い木や藪の中からもごもご聴こえていたのが、徐々に大声になり高いステージから聴こえてくるようになってくると、自分のアドレナリンが増えていくのがわかります。春だ春だ!とウキウキしてきます。

土喰って虫喰って渋~い!と空から聴こえてきて、ツバメがまたおさんぽフィールドの空を駆け巡り出し、お仲間がセンダイムシクイを確認し、夏のお祭りシーズンがついに始まりました!

クロツグミの歌声、ヤブサメのささやき、1週間近く聴かれたコマドリの歌声、空を右に左に弧を描いて飛んで行ってしまうサンショウクイ。これらは姿はほとんど見ることができない鳥ですが、歌声だけでも、ここに立ち寄ってくれたことが嬉しくて楽しくて幸せな心地になります。

おまけに今年はコマドリの姿を久々に見ることができました。早朝、上水で囀っているので、下の流れの方をずっと見て探していたのですが、ダメだ、見つからないわと視線を1メートルほど前の枝に戻したところ、その枝になんとちょこんと止まっていました!ここのところ何日も、何時間も、囀りが聴こえる笹やぶの前で過ごしても姿は見られずにいたので、非常にびっくりして「出たァ~!!!コマドリ!!」とオバケでも出たかのような無駄な大声を出してしまい、当然のようにコマドリちゃんはすとんと上水の中に消えました。。。脳裏に残る残像で観察すると、真っ赤な雄の成鳥といよりも、若い雄か雌のようでした。

オオルリ♂2012 - コピー.JPGれからキビタキもようやく来て、アレ?オオルリはまだ?まだ?と何日か待っていたら、ちゃんと立ち寄ってくれました!新緑も綺麗だけど、新緑の中の青や黄色はやっぱり胸躍ります。今年はちょこちょこと何日間も見ることができました。なかなか歌声が聞けなかったのですが、それでも歌ってくれる時もあって堪能できました。以前、フィールドで鳥見を始めた頃には、朝早く、森に来ると木のてっぺんなどで歌っている姿を見かけたものですが、ここのところのオオルリはスロースターターで早朝というよりも朝になってからその姿も声も確認されるような気がします。オオルリの雄は先週末でたぶんピークは過ぎ去り、今は少し遅れて到着する雌の出番のようです。

さえずるキビタキ2012.JPGキビタキはいまだオオルリよりさらに納得いく写真が撮れていません。オオルリよりも通過する時期が長く、個体数も多く確認されるので、まだいいかと安心してちゃんと写真を撮らずにいて、毎年いい写真が撮れないままシーズンが終わる傾向があります。今年もまだまだダメです。キビタキには眉の白いマミジロキビタキなんてゆう別種もいたり、似ているムギマキもたまにやってくる可能性があるし、キビタキ自体も若いものは見た目に個体差があったり、歌声のバリエーションも面白いので、もっと丁寧に観察したいと思っています。そろそろ雌も来るかしら。

アオバト♂ー小鳥の森 - コピー.JPGお~あお~お~あお~!と不可思議な雄たけびを森に響かせるアオバトもちゃんと今年もやってきました。以前、河津桜のサクランボを食べに来ていましたが、まだ熟していないこの時期は、どうやら森の地面でドングリか何かを食べてるんじゃないかと思います。この写真を撮った時、森の下から枝に飛び上がって来たからです。

その他いろいろな夏鳥たちが、毎日カラフルな絵筆のようにおさんぽフィールドを通過してゆき、おさんぽフィールドを春~初夏の色に染めてゆきます。私の睡眠不足の解消はもう少し先になりそうです。


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椿神殿の聖杯ーツバキキンカクチャワンダケについに出逢う [自然ー菌類]

のこに興味を持ち始めてから少したったころ、椿の花の咲くころに、そのたもとに生える、小さなトロフィーのような形のきのこの存在を知りました。それは「ツバキキンカクチャワンダケ」といって、きのこマニアには「春告げきのこ」の1種なのでした。ネットで検索すると、落ちた椿のそばに、そのゴム色のカップは生えているのです。

おさんぽフィールドにも椿は沢山植わっいて、メジロやヒヨドリはその花や蜜を吸い、シロハラやツグミはその下の枯れ葉をかき分けて餌を探しています。小さなカップを捜そう!まだ春の鳥の訪れには少し早い、時間にも気持にも余裕がある冬の終わり、私は椿の下を這いつくばうようになりました。

ところが常緑の椿の下は暗いところが多いし、周囲の落葉樹の枯れ葉が重なり合って地面は下の下にあるし、間にはジャノヒゲなども生えていたり、キノコは傘の部分が数ミリ~1センチくらいだそうだし、地味なゴム色だし、なかなか探すのは困難なのです。

椿の花は落ちてるし、時期も良さそうなのに、なぜか見つからず、フィールドの椿の下にしゃがみ込んでうろうろしている私の姿はやはりアヤシイので、知らない人にジロジロ見られることも多数、お仲間にも「何を捜してるの?」と声をかけられることも多数なのでした。ヒヨの糞や散歩していた犬猫の糞まであったりして、なかなか厳しい作業でした。

ツバキキンカクチャワンダケ見つけた! - コピー.jpgそんなこんなで早3,4年。今年ももしかしたらと気がつくと椿の下を見ていましたが、鳥のお仲間の中にもこのキノコを捜索している方がいらっしゃることが判明!新宿御苑でもすでに見付けられているとのこと。ブログ検索でも2月には見つけている方も多いと知り、雨のあとの11日、朝の鳥見散歩の際に椿の下を覗いてみると。。。。1輪落ちていたピンクの椿の花を見やった際に、その視野にゴム色のカップが目に入りました!ついにツバキキンカクチャワンタケに出逢えたのでした!ゴム色でも私には金色のカップのように輝いて見えました!

ツバキキンカクチャワンタケを私はいつのまにか勝手に、黄金色のカップのようなイメージで捉えており、勝手に「椿金閣茶碗茸」だと思っていたのですが、実際は「椿菌核茶碗茸」なのでした。これはこのキノコが菌核菌の仲間であることに起因した名前なのでした。このキノコの胞子(子のう胞子)は成熟すると、カップの内側に生じ、煙のようにぽわ~んと噴き出し、咲いている椿の花(の特に子房)に寄生し、椿の花(子房)に菌糸を広げて菌核という菌糸の塊にしてしまい(これは土の中で)、そこから来年の春先に再びいわゆるキノコを出すという生態なのだそうです。このあたり、今回初めて知りました。

そして知る新事実の数々。。このキノコは私がフィールドで最初に興味を持ったキノコである同じく春告げキノコの「アミガサタケ」とも、最近衝撃的に出逢った「ツクツクボウシタケ」や「コナサナギタケ(仮定)」などの冬虫夏草とも遠い親戚キノコなのでした。アミガサタケのあの不気味なボコボコの穴はチャワンタケのカップの連なりと同様なのだそう。それに、この「菌核」ですが、冬虫夏草でいうところの寄生された虫の部分も菌糸を張り巡らされて「菌核」化しているわけなのです。

椿菌核茶碗茸 - コピー.JPG地元鳥のお仲間のツバキン(キノコマニアはツバキキンカクチャワンダケをそう呼ぶらしい)を捜しておられた方も、私の数日前にはフィールドで発見されていたそうで(しかも煙のように立ち昇る胞子も見たかもとのこと!)、他の興味を持ったお仲間さんもあちらこちらの椿の下を覗いて下さったところ、続々とカップが発見されてゆきました!私が最初見つけた木の下など、皆さんが見てみたら、『「茶碗欠くほど」見つかりましたよ!』とのことで、再度行ってみると、1ミリほどのカップから、大きく1センチくらいのお皿状に広がったものまで、ウジャウジャ生えていました!なんでこれまで見つけられなかったんだろう!と思うくらい沢山ありました。嬉しくて写真を撮りまくりました。

椿菌核茶碗茸2 - コピー.JPG

ツバキンの菌核部.jpgお仲間が掘ってくれた黒い固い根っこ部分。(赤い線で囲んだ部分)これが去年の椿の花の部分が菌糸を張り巡らされて変化した「菌核」なのですね。

椿神殿.JPGその下はお仲間がここにありますよ!と目印を建てておいてくれた「神殿」。

嬉しい出逢いに浮かれつつ、図鑑やネットで菌核菌のこのなかま(子のう菌類ー盤菌綱ービョウタケ目ーキンカクチャワン科)を調べてみると、水辺のハンノキ類の紐のような花序に胞子がついて、同様のカップが生える「キボリア・アメンタケア」(学名しかないみたい。アメンタケアなんてエジプトの王様みたい。ハンノキキンカクチャワンタケとかじゃだめなのかしら。)、コブシやモクレンなどのモクレン類の花について同様のキノコを出す「コブシキンカクチャワンタケ」(マニアでは通称コブキンだそう!)、さらにはミズナラやコナラ、クヌギなどのコナラ属のドングリにつく「ドングリキンカクチャワンタケ」もあるのです!

さらにさらに、ツバキンは椿の花を愛でる人(園芸)的には、花を茶色く萎れさせたり、早く落としてしまったりする病原菌であると教えてもらったので、病原菌として菌核菌類を検索してみると、「菌核病」と総称される病気の原因菌とされる様々な仲間菌が出てくること出てくること!みんなあのトロフィーをしかるべき時に出して胞子をポワンと出すようです。

ニリンソウやアズマイチゲなどのアネモネの仲間について花をダメにする(花に菌核を作りキノコを出す)「アネモネタマチャワンタケ」があったり、キャベツやキュウリに豆類、その他いつも食べるようないろいろな野菜についてみたり、サクランボの花について、実がつかなかったり、小さい実のうちに落ちてしまう(=花や小さい実に菌核を作りキノコを生じる)「幼果菌核病」の原因菌となる「モニリニア・クサノイ」、さらにさらに、桑の実が灰色に萎れてしまっている残念な時がありますが、あれもこの仲間「キツネノワンタケ」の仕業で、あの病気は「椹肥大菌核病」というそう。そして、この桑の木につくのは、もう1種あり、それは「キツネノヤリタケ」で、これに寄生された桑の実は白くなって落ちる「椹縮小菌核病」と呼ばれるそう。どちらも春に去年の幼果を菌核化させたところから春にキノコ(子のう盤)を出すのです。などなど面白いくらい沢山の種類の植物に寄生するキンカクチャワンタケの仲間の存在が見えてきたのでした。これは捜さねば!まずはハンノキ、それから河津桜、そのあとモクレンの仲間かな?その前に煙がポワンも見たいものです!

菌核菌類ー6月半ば.JPGそうそう、ここ数年、おさんぽフィールドのある場所で、毎年梅雨から夏の頃に見つけてきたこれってチャワンタケの仲間?と思ってきたキノコがあります。これもなんとなくキンカクチャワンタケの仲間っぽいです。掘って柄の長さや菌核部を見てみれば良かったのですが、チャワンタケだと思ってそのままにしてました。

菌核菌類?-ムクロジと.JPG

菌核菌類?-クヌギ、サワラの葉などと.JPGここは赤松何本かとクヌギ沢山、サワラの木、ムクロジ、他地味に雑木がいろいろ生えているゾーンなので、何に寄生しているのか可能性が沢山あります。ドングリだと嬉しいのだけど、ブログなど検索すると、ドングリキンカク(マニアが略したらドンキンだろうか!?)の写真は10月頭が多いのです。そしてまだ知られていない菌もいろいろあるんじゃなかろうか?とも思います。これは6月ごろが楽しみなのですが、現在進行形のフィールド内の「公園整備」という恐怖。土壌のの撹乱は、虫好きにもきのこ好きにも植物や鳥にとっても恐ろしいです。できるだけ、フィールド内の土や枯れ木はそっとしておいてほしいのが本音です。そこにはお宝がまだまだ潜んで息づいているのだから。


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地場産冬虫夏草との出逢いーその2)新たな冬虫夏草を見つける [自然ー菌類]

虫夏草ブームに沸いた我がおさんぽフィールドでしたが、なにせ1個だけなこともあり、そのまま地上部が萎れるように終息してゆきました。かくいう私も、あれはたまたま気候が秋なのに夏っぽかったからだと思ったのと、次第に枯れ葉が増えて探しづらくなってきていたので、よく似た虫に寄生する菌類、ボーベリア菌に侵された虫の死骸を見つけたりする程度でいました。晩秋で冬の鳥、アカハラなどがやって来始めていました。

ハナサナギタケ? (2).jpgある日おさんぽフィールドでお話していたら、あちらの方でツミが休んでいるよと教えくれる人がいて、みんなが自転車でそちらに向かいました。私も!と思ったのですが、私の自転車はみんなの向かう方向とは逆のフィールドの入り口に置きっぱなしでした。仕方なく一人とぼとぼと自転車の方へと歩いて行きました。その時です。こないだツクツクボウシタケを見つけたフェンスのもっと先の方の下の枯れ葉から、また白いマチ針が飛び出ているではありませんか!この時も雨後で季節外れの高温の日でした。

うわ~と思いつつ、目印だけつけてとりあえず飛んでしまうツミを先に見に行きました。その後、虫に詳しいお仲間の皆さんと再度見に行きました。

ハナサナギタケ?.jpgこれこれ!お~!とみなで見て写真を撮り、その後掘ることにしました。その時点でみんな、冬虫夏草についてそれぞれいろいろ読んだりしてきているので、地下部を掘りだすのが本当はとてもムヅカシイこと。つまり種類によって、細かったり、地下まで長く伸びていたり、脆かったりして、冬虫夏草マニアの間では、掘り出しに失敗することを「ギロチン」と呼ぶことなどなども知っていたので、前回の時のような気軽に掘っちゃえというノリにはなれません。寄生された虫が何かわかるかどうかも種を同定するための重要なヒントになるので、ここは大事なんです。

そこで枝の切れ端や落ちているゴミや手持ちの物なども用いて、皆で旗倒しゲームでもするかのようにおそるおそる周囲から掘り進めてゆきました。前回以上に大人が3人しゃがんで土を掘っているので、あやしげな光景だったことでしょう。

ハナサナギタケ?掘り出した状態.jpgそうして、ついに掘り出されたのがこれ。地上部もなんとなく前回のツクツクボウシタケのキノコの部分とは違って、フサフサしているように見えるし、地下の虫は小さく丸く、豆のようです。ツクツクボウシにも見えません。これは新しい種類なのかもしれません。みなで細い枝など使って、菌糸を剥いで寄生された虫が何なのかを知ろうとしたのですが、意外にも堅くて剥がれず、よくわかりません。結局、「ガイシャ」同定を目指して私が持ち帰って調べてみることにしました。検識官就任です。(「相棒」の六角さんになった気分。)少し乾かしたら剥がれて中の虫がわかるかもしれないからです。

その後、地上部のキノコ状部分の形だけでネットで似たものを探すと、漢方にしばしば用いられる有名な「ハナサナギタケ」か「コナサナギタケ」というものに似ていました。でもそうなるとこの寄生された虫は蛾の幼虫やサナギでなくてはなりません。こんな小さい丸いものなんてあるのかしら。すでに菌糸が分解を進めてこんな形になったのかしら。と謎は深まるばかり。砂糖をからめた大豆のお菓子のようなこの丸は、固くてなかなか剥がれませんでした。

ハナサナギタケ冬虫夏草中身.jpg諦めかけたところ、乾燥してきたのか振ると中がコロコロ音がして、丸い豆状の部分とその中の物体の間の小さな隙間ができているのを発見!おそるおそるピンセットでめくってみました。剥がし始めるとこれが何なのか知りたい欲求が募ってしまい、半分を剥いてしまいました。

これが剥いたところです。よおく見ると、中の白い菌糸で覆われた部分は、1~1.5センチくらいの長さで、腹筋のような節のようなものが見え隠れしています。こうなるとそれは蛹の形っぽいです。

ハナサナギタケ?中身.jpgその数日後にはさらに乾燥して、殻状の部分と中身に隙間が増えたので、思いきってさらにピンセットで剥いてみると、その姿は不思議なことに、蛾の幼虫や蛹の形には見えない姿なのでした。それは、どちらかというと、甲虫の幼虫の形でした。腹筋のようなスジスジのある胴と、片側の端に茶色いキチン質っぽい脚のようなものが集中して見え、反対側の端は黒ずんでいます。これと似た姿を私は知っている!と思いました。

前に住んでいたアパートのコンクリートの廊下には、毎年えっさえっさと歩いている体長3~4センチくらいの甲虫の幼虫っぽい芋虫に出逢いました。クワガタかも!と思って調べたら、コガネムシ系の幼虫とわかりました。カブトムシやクワガタのような白い脂肪質のプニプニした胴が細長く伸び、お尻は中に内臓が詰まっているような灰黒色で、反対側の先の茶色いキチン質な頭とその近くに集中している脚。この脚でえっさえっさと歩くのです。おまえはどこに行こうとしているのだ?どこから来たの?と思っていましたが、廊下に他の部屋の人が置いていたモミジの植木鉢からどうやら這い出ていたようでした。ネットで、幼虫は土に潜り、お尻の部分からコンクリ類似物質が出て、周囲の土や砂を材料に繭を作って、その中で蛹になるのだとあり、オリガミやビーズなんかを入れたとこで繭を作らせる実験なども載っていました。

そして今回の第二の冬虫夏草を見つける少し前、ベランダのグリーンカーテンをやった後の残骸をかたずけたのですが、この時プランター2つの土の中に100匹以上のコガネムシの幼虫(種がはっきりしないのですが)がいて、びっくりしました。鳥の餌にしようと全部取り出したのですが、いやというほどのコガネムシの幼虫を見ました。コガネムシをどう防ぐのか、どう退治するのかをネットで調べました。その際コガネムシを育てている人の飼育ブログなども見つけて面白いので読んでいたのですが、そこに、蛹になる際には、土の中で繭をつくることが載っていて、前に調べたことなども思いだしていました。

さてさて、今回のこの「ガイシャ」の虫です。改めてよく見ると、節などが見え隠れする方は、コガネムシの幼虫にとても似ています。まわりの丸いものは、コンクリ類似物質と土でつくる堅い繭(土繭)なのかもしれません。この大きさは終令幼虫の大きさなので、イコール成虫の大きさとして、コガネムシの仲間の可能性は?どんな種の可能性があるのか?虫の師匠に私の検識結果をお話して再度見てもらいました。そして、確かにその可能性が高くて、もしそうであれば「マメコガネ」などでは?と教えていただきました。

さて、そうなるとホシは何?再度検索をします。「ハナサナギタケ」は、いくら調べても、蛾の仲間の蛹や幼虫という記述しか見つからなかったのですが、「コナサナギタケ」は蛾の幼虫のほかに、鞘翅目、つまり甲虫の幼虫、サナギにもつくという記述を見つけました。また、キノコ状の部分の形で、ハナサナギタケとコナサナギタケの違いとして、ハナサナギタケはよく分枝するのに対し、コナサナギタケはほとんど分枝しないとあったのですが、今回のものは結構枝分かれしている形状なので、そうだろう?と思いましたが、コナサナギタケはほとんど分枝しないとあるのは、ほとんどしないけどするのもあると考えればそれでもいいのかな?と思ってみたり、そうではなくて、ハナサナギタケだけど、甲虫に寄生したのかもしれないし、はたまたまたこれらとは異なる種類なのかもしれません。というわけで、今回の冬虫夏草は宿主はマメコガネなどの小型コガネムシの蛹ということはわかりましたが、「コナサナギタケ」か「ハナサナギタケ」かまた「別種」なのか、結局今の時点では分からないままです。

再び冬虫夏草熱が上がった私。思わず文一の冬虫夏草ハンドブックも購入してしまいました。思ったより細かくはないのですが、ヤマケイカラー名鑑の「日本のきのこ」にも載っていない種類や冬虫夏草マニアの観察マニュアルのような内容もあってとても面白いです。本当は、冬虫夏草のもっと詳しい図鑑があってそれを見て確認したいのですが、近所の図書館になかったり、他の図書館でも貸し出されてたりして、なかなか見る機会に恵まれていません。今度取り寄せてもらうなりして見たいです。

ちなみにこの冬虫夏草。その図鑑などでもう少し調べたいのと、お仲間で見たいという方に見ていただいてないこともあって、まだ持っています。いろいろが済んだら元の場所に埋めもどそうと思います。


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